宇都宮の自由人

若竹の杜

シニアプレーランド土浦、信太郡(しだのこおり)様からの投稿です。
宇都宮に住んでいる私も行ったことがないというのに・・・。

NHK深夜便放送を聞いていると宇都宮市に美しい“竹林の杜”があると聴いて訪ねた。子供の頃に住んだ屋敷の裏山にも竹山があった。京都天龍寺北の“竹林”はあまりにも有名で一昨年訪ねたが観光客が多く、特に中国人が“うようよ”と写真を撮りまくり“静寂さも情緒もなく”あきらめて帰って来た。紀州を訪ねた時も尾鷲の“土井竹林”をわざわざ訪ねた事も有る。房総半島には竹山が沢山有り漁業用の“浮き”として利用する為に竹山が多いと聞いた。“竹”は、日本の生活に深く根差している。bamboo
今回、宇都宮“若竹の杜”には、これまで見て来た竹林にはない広さに驚きがある。。敷地面積は24ヘクタールだという240,000㎡になる。壮観という他はない!

江戸の初め、この地区には水源が乏しく水田には不向きと“竹で生計を立てていたという。昔は、竹細工が日用品に多く使用され”収入源“になった。今は、それらはプラスチック製に変わり生活が難しくなって来た。これまで竹林を観光化することなく“竹と〝栗”を生業とした。築地にタケノコを卸し、竹材の使用分野に供給して来たが、2年ほど前から一般に開放を始めた。最近はメデアにも載り、映画や広告の撮影などに利用され始めている、口伝いにも知れ渡り観光客が増えていると主人が話していた。

竹の寿命は約10年らしい、これだけの面積を維持管理する為には大勢の職人が必要になる。園内の小径を歩くと“孟宗竹”を主に、突然変異を生かした“金明孟宗竹”、真竹、黒竹などが美しい竹林を創り、東洋の美が広がっている。歩きながら竹はやはり資源だと思った。“脱プラスチック”の重要な材料として、また、活用する時代が必ず来るはずだと考える。以前、竹の床材を商材としたことが有る。足に伝わる感触が良く気に入っていたが、ある意味“10年サイクル”は無尽蔵と言って良い。

天龍寺創建者、夢窓疎石が裏の竹林を見て言ったか知れないが“禅語”に、松無古今色(松に古今の色無く) 竹有上下節 (竹に上下の節あり)と含蓄のある言葉を残している。

私は、早春のタケノコ料理が大好物である。田舎にいると旬の時期には一度にタケノコが集まって来る、胃薬を飲みながらタケノコ料理を戴いている。昔、京都山科の料理屋で筍料理のフルコースをご馳走になったことを想い出している。

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